一口馬主生活から見る種牡馬の世界〜ルーラーシップ編〜
こんばんは。
下記記事の続編です↓↓
今日はルーラーシップ産駒について現状と思ったところを書いてみました。
ルーラーシップ産駒の現況
ルーラーシップ産駒獲得賞金順(現3歳馬が初年度産駒なので全て3歳馬)
1位ダンビュライト(母父サンデーサイレンス)
2位キングズラッシュ(母父シンボリクリスエス)
3位アディラート(母父マンハッタンカフェ)
4位イブキ(母父アグネスタキオン)
5位ダノンディスタンス(母父クロフネ)
6位レジェンドセラー(母父スペシャルウィーク)
7位グランドディアマン(母父デヒア)
上記のうち、レジェンドセラーを除く6頭が、既に2勝しております。
これらすべての馬が、母父がサンデー系、もしくは母母にサンデー系の血が入っていますので、ルーラーシップは非サンデー系の恩恵をしっかり受けていると言えます。
私が考えるルーラーシップ産駒の特徴
さて、産駒についての特徴ですが、
これらの馬のレース動画を観ましたが、共通して瞬発力=キレが少ないかと。
キングズラッシュの東スポ4着(上がり3F 33.8)、イブキの新潟2歳3着(上がり3F 33.7)を観ると、速い上がりが使えないわけではないですが、加速力に乏しく、エンジンの掛かりが遅い印象です。
しかし、スピードの持続力とパワーがあるため、ヒヤシンスSで2着し、UAEダービーに出走予定のアディラートや、ダート中距離で2連勝したグランドディアマンのようなダートの活躍馬もファーストクロップより輩出していますね。
ルーラーシップ産駒は、スローペースからの上がり勝負になりやすい条件戦よりもクラスが上がった方がそのタフさが活かされそうです。エンジンの掛かりの遅さをカバーできますしね。
しかし、逆に言うと、条件戦では勝ち上がるまでに取りこぼしが出てくる可能性も高いということを意識し、出資馬を選ぶ際には比較的成長が早そうな(遅すぎない)産駒を選定したほうが無難かもしれないなと感じます。
まとめ
父ルーラーシップの特徴であるエンジンの掛かりの遅さと持続力が産駒に受け継がれているようです。ルーラーシップは、そのポテンシャルの高さからクラシック前から活躍していましたが、成績を見る限り、その実力を本当に発揮できたのは、古馬になってからでしょう。その成長力とやや晩成気味の側面もしっかりと産駒に伝わっていれば、上記に挙げた産駒たちも父のような爆発力を発揮し、大物になってくるかもしれませんね。そういう意味でも、引き続き産駒の動向には注目していきたいです。
=余談=
この記事を書いている間に、この記事の内容を表すかのようなレースがありましたので紹介。
3/18 中京2R 芝2200m 3着馬 ルーラーキング のレースぶりを見てください。
最後の脚色は目を見張るものがありますが、直線の長い中京でも取りこぼしております。